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起立性調節障害は、小学生の高学年から中学生、そして高校生の子供に多く見られる障害です。
そしてもしあなたが中学生なら、このまま高校へ進学できるのか、大学受験を受けて大学へ進学できるのか、将来、就職して仕事ができるのか、不安にもなりますよね。

そこでこの記事では、起立性調節障害をもつ中学生や高校生が、その進路をどうしているのかをご紹介します。

起立性調節障害には、進学先がいくつかある

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起立性調節障害の子供は決して怠けているわけではないのですが、体がいうことを聞いてくれないため朝に弱く夜に強いというのも特徴です。

朝はぐったりと疲れきっていて具合が悪そうなのに、夜になると朝とは別人のように元気になっているのも特徴です。

 

これも全て障害のせいですが、日中の活動が必要な学校生活に支障が出てしまいます。
起立性調節障害の子供は進路についても考えておく必要があります。

中学生までは義務教育ですから、親や学校が病気の事を理解して協力すればまだ対応できますが、高校からは受験をしなくてはいけませんし、中学校での出席日数なども関係してきますので、必ずしも希望する高校に進めるとは限らないのです。

 

起立性調節障害の子供の進路としては、全日制高校、定時制高校、通信制高校、進学はせず就職という選択肢があります。

高校進学で、多い失敗のパターンは?

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進学はせずに就職するという選択肢もありますが、社会に出て仕事をするには、朝起きて日中働き、夜眠るという生活リズムが維持できない場合は進学も就職もかなり難しくなってしまいます。

進学する道を選ぶ場合、全日制高校も朝起きて日中活動し、夜眠る事が基本ですから、起立調節障害の症状によっては、入学できてもその後の学校生活を他の生徒同様に送れるかどうかに不安が残ります。

 

定時制高校は一般的に昼間働き、仕事が終わってから夜学校に通うというペースです。

昼間働くかどうかは個人差もありますが、活動的になる夜に授業を受けられるのは、起立性調節障害にとってはメリットです。

 

起立性調節障害の子供は頭痛という症状があります。
朝だけの頭痛ならまだいいのですが、時間を問わずに偏頭痛が起こる事も多く、1日から数日間頭痛が続く事もあります。

失神発作がある場合は、通学中や授業中に発作を起こす事もあるため通学が難しくなるなど、こういう場合は通信制高校を選択する事が多いようです。

 

通信制高校でも通学の必要はありますが、ペースが週に1日だったり、午後からの通学だったり、週末だけの通学でOKなど、自分の生活にあったコースを選べるのがメリットです。

起立性調節障害の場合、一旦は全日制の高校に進学しても、結局授業に支障が出てしまい途中で退学してしまうケースも少なくありません。

 

通信制高校の多くは、全日制高校で取った単位を引き継ぐ事もできますから、編入という事もできます。

世間一般のイメージとして、定時制高校や通信制高校では、大学進学や就職の時に不利になるのでは?と考えがちですが、実際にはほとんど影響はありません。

学校へ行く手段も考えるべき?

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進路の選択肢はいくつかありますが、学校までの通学手段も考えておく必要があります。

条件が良く、通学ペースが自由に選べたとしても、学校までの距離が遠く片道何時間もかかるようなところは、体力的に問題がある場合の通学が例え週1でも難しくなる可能性があります。

 

通学にかかる時間が短くても、駅から学校までの道のりに段数の多い階段や、高低差の大きい坂道があるような場合も、通学時の体力を考えるとベストな選択肢とは言えない事があります。

親が車で送り迎えをするという事もできますが、毎回必ず送り迎えができないとこれも難しくなってしまいます。

 

起立性調節障害以外の理由で、全日制高校に通えず通信制高校を選ぶケースもあります。
通学が難しい場合は、通学せずに自宅学習で1年に1回だけ授業に顔を出せばOKというコースもありますので、条件を比較して一番ベストな進路を決める事が大切です。

以下の記事では、実際に起立性調節障害で通信制の高校に通った方の体験談をまとめています。
ぜひ、読んでみてください。

⇒起立性調節障害でも通信制の高校は通える?体験談はこちら