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起立性調節障害とうつ病は、症状がよく似ている事から勘違いをしてしまう事があります。
でも起立性調節障害と「うつ」は症状が全く違うので、しっかりと違いを理解しないといけません。

でも厄介なことに、起立性調節障害とうつ病は、併発することもあるんです。
この記事で、見分け方や対処法などをご紹介します。

 

起立性調節障害とうつ病の違い

起立性調節障害とうつ病は症状が似ていて、原因もストレスによる自律神経の乱れから来るため、素人には見極めが難しいところがあります。

朝起きられないのに夜になると元気になっているというところもよく似ていますが、うつ病の場合は起きている事が出来ても無気力で問いかけにもほとんど反応しません。

 

しかし起立性調節障害の場合は、普通に会話もできますし、楽しい事があればゲラゲラ笑いますし、自分が好きな事も積極的に取り組みます。

夜の状態からも違いを見て取る事ができますが、躁鬱がある時はこれも見極めが難しくなります。
本来は違うものですが、原因がストレスによる自律神経の乱れというところにあるため、時に起立性調節障害とうつ病の両方にかかる事があります。

うつ病の症状

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うつ病の原因もその多くがストレスによるものです。
ストレスが大きいと自律神経のバランスが崩れます。

自律神経は体のバランスを保つ神経ですから、これが乱れると全身に様々な症状があらわれます。
うつ病は朝起きた時から1日気持ちが落ちこみ無気力になります。

 

理由もなく不安になる事が多く、自分自身をコントロールできなくなるため、夜になっても気分は変わらず、寝ようと思っても眠れない事から、睡眠不足になります。

ほとんど眠れないため朝になっても体がいうことを聞かず、起き上がれない、無理に起きようとすると立ちくらみやめまいがするなどの症状が出ます。

 

根本的な原因がうつ病の場合は、改善するのに時間が掛かり、さらに治療効果がなかなかでない事も多いため、気づかない間に起立性調節障害を併発している事も少なくありません。

起立性調節障害とうつ病が、併発すると…?

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その逆に起立性調節障害が先に起こり、後からうつ病を併発する事もあります。

これにもいろいろなケースがありますが、自律神経のバランスが崩れてしまうと、自分の意思だけでは改善したくても対応できなくなります。

 

病院で治療はできますが、風邪のように薬を飲んで安静にしていればすぐに治るというわけではないため、回復までには長い時間が必要です。

起立性調節障害と診断されていても、家族や周囲が障害の理由やメカニズムをきちんと理解していないと、それがストレスとなり症状を悪化させうつ病を併発する事もあります。

 

起立性調節障害は朝に弱く起き上がる事さえかなりの負担を強いられます。
しかし午後から夕方、夕方から夜になると徐々に体が回復してくるので、朝とは別人のように元気になります。

起立性調節障害と分かっていても、本当は怠けているんじゃないか?
もう病気は治っているのに楽をしたいから病気のふりをしているのではないか?という誤解を受けやすいのも事実です。

 

そういった誤解は、起立性調節障害を抱える本人にとってはストレスとなり、良くなりかけていても、家族や周囲に誤解される事で治療を妨げ、症状を悪化させるとうつ病を併発する事もあります。

こうなってしまうと、治療がさらに難しくなり、回復までには長い時間が必要です。
起立性調節障害は小学校の高学年から中学生に多く見られる障害ですが、これは自律神経が未発達だからという事も要因です。

 

高校生になると自律神経も発達してくるので、少しずつ症状が改善されていきます。
もちろん治療をする事で早く回復する事もありますが、時間がかかるほど本人も辛い思いをしますので、そこに追い打ちをかけてしまうのは結果的に回復を妨げる事になってしまいます。

いつ回復するかは個人差もあるため、中には1年から2年かかる事もあります。
起立性調節障害もうつ病も、治療をすれば克服する事もできますが、時間がかかるという事を理解してあげてください。

私の娘の場合…

ちなみに私の娘も起立性調節障害で不登校気味でしたが、今では自分から学校に行ってくれる日も増えました。
その具体的な方法を以下の記事でご紹介しているので、良ければ読んでみてください。

⇒私の娘が自分から「今日は調子が良いから学校行ってみるね」と言ってくれるようになった方法はこちら