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子供の寝付きが悪いときに、親は心配になることがあるかもしれません。
夜遅くに寝て、朝なかなか起きてこないときなどは、学校に遅刻してしまうかもしれない、学校を休むかもしれないと不安になるものです。

特に、子供が小学生や中学生、また高校生だと、友達関係や進学のことを考えて特に心配になるものです。

 

こういった心配を抱えている親というのは実は多いのです。

寝つきが悪い高校生…朝起きると頭痛も

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高校3年生の息子を持つある母親は子供が深夜0時を過ぎても眠れていない様子を見て心配しています。

ただ、毎日寝付きが悪いわけではなく、週に2,3回程度そういった状態になります。
寝付きが悪く明け方などに寝てしまうと、決まって次の日は朝に起きることができません。

 

そして、次の日の午前中はひどい頭痛にも悩まされるのです。
学校も休んでしまうので、これから大学受験を控えている息子のことが心配になってしまいます。

なんとか寝付きが良くなるように、寝る前にパソコンやタブレットを使わないように教えたり、ホットミルクを出してあげて気持ちをリラックスさせたりするのですが、どうしても寝られないことがあるみたいです。

 

朝もきちんと目が覚めることができるように、遮光カーテンではなく普通のカーテンに変えましたし、きちんと目が覚めやすいように、寝る部屋を朝日が入るところに変えたりもしました。

また、息子も自分なりに努力をしていて、目覚まし時計を三つもセットしています。

 

朝7時には起きられるように、鐘のうるさい音が鳴る目覚まし時計を二つと、ベッドから10メートルほど離れたところに電子音が鳴るアラームを1台セットしていますが、どうしても起きることができません。

息子としては目覚ましを消している記憶もないようで、ここまで来たらどうしたらいいのか全くわからない状況です。

 

夜になると元気になって、寝つきが悪くなる

ある母親は高校3年生の娘が、夜になると目がどうしてもさえてしまって眠れない状態が続いているのを不安に感じています。

この娘さんの眠れないという状態は中学生の頃から時々あったのですが、一時的なものでそこまで深刻に考えることはありませんでした。

 

学校を休んでしまうことも一年に1回か2回程度でしたが、最近は学校に遅刻したり、学校に行けたとしても午後から行くことがあったりすることが続いています。

ちょうど梅雨に入る前の時期に体調が毎年悪く、夜寝られない、朝起きられないという症状が見られます。
ただ、今年はそういった症状が暖かくなってきた春頃から出始め、息苦しさや動悸なども見られるようです。

 

布団から体を起こすと、1時間とか2時間くらい経って動悸が激しくなったり息がしづらいとか、心臓のあたりが痛く感じるなどの症状が出てくるようです。

特に午前中はその傾向が強く出るようで、そうなってしまうと家から出ることもできません。
食欲も落ちてきていて、娘の身長は160cmなのですが、体重は45kg前後となっています。

 

こういった状況がいつまで続いてしまうのかを心配しています。

寝つきが悪い原因は、この病気かも?

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このように何をしても寝付きが悪くなってしまうというのは、不眠症であることがまず疑われます。
ある程度の期間、寝付けないことが続くと、不眠症という病気であり、特に寝付きが悪いということになると入眠障害という診断がされるかもしれません。

入眠障害というのは不眠症の中の一つの病気で、布団に入ってから眠るまでに30分以上かかる人のことを言います。
この病気はちょっとした心配事や悩みがあって寝付きが悪いとか、旅先で枕が変わって眠れないとかそういった一時的な症状のことをいうのではありません。

そういったケースは状況が変われば問題が改善しますが、入眠障害とは1ヶ月以上も寝付きが悪いような状況のときに診断されます。

 

しかし、今回のエピソードを見ると寝付きが悪いこと以外に、午前中の体調が優れないとか、動悸息切れ、また頭痛などの症状も見られるので起立性調節障害と言う病気の可能性が高いでしょう。

以下のような症状のどれかにも当てはまった場合、起立性調節障害とみてほぼ間違いないと思います。

起立性調節障害の症状2

ただ起立性調節障害にはちゃんとした対策方法があるので安心してください^^
その対策方法や詳しい症状などは以下の記事にまとめているので、ぜひ読んでみてください。

⇒なかなか寝付けない「起立性調節障害」とは?