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夜になかなか眠ることができなかったり、朝にきちんと起きられなかったりすることの原因としてストレスをあげることができるでしょうか。

つまり、ストレスが原因で生活習慣が乱れたり、体のリズムが乱れてしまうのでしょうか。

 

現代人の生活の中でストレスは避けては通れないものですが、耐えられる以上にストレスにさらされてしまうとどんな影響があるのか少し考えてみましょう。

ストレスで、だんだんと夜に眠れなくなった…

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高校3年生の女の子は二年ほど前から、朝起きにくくなり、お腹が痛くなったり吐き気を感じたりしています。

それまでも、朝起きることが得意ではありませんでしたが、なんとか頑張って、ベッドから抜け出し、シャワーを浴びて目を覚まして、学校に出かけることができていました。

 

しかし、だんだんと夜に眠れなくなり、布団に入ったとしても寝付きが悪くなってきました。
そうすると、布団に入っていてもしょうがないと思い、パソコンで動画などを見るようになり、ますます寝る時間が遅くなって、次の日に起きられないことが多くなりました。

特に、家の中や学校で嫌なことがあったときなどは、いつも以上に朝の調子が悪く、お腹が痛くなり、ときにはめまいがしたりすることもありました。

 

学校に行って、体調の悪さを友達から尋ねられたりすると、なんだか自分が頑張っていない怠け者だと言われているような気がして、冷や汗が出てきて止まらないと言うこともありました。

そうすると、もう学校には行きたくないと思ってしまい、ますます次の日に起きることができなくなってきました。

プレッシャーに弱く、朝起きれなくなった

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ある高校一年生の女の子は、前からプレッシャーに弱く、試験の前や体育祭の前になると朝に起きられないということがありました。

起きようとするのですが、体がだるかったり、動悸息切れがしたりして、立ち上がることができなくなってしまうのです。
一度、心療内科に親と一緒に行ったのですが、特に病気の名前がつけられるわけではなく、大量の薬を処方されて、少し様子を見てみましょうとだけ言われました。

 

母親も、もう少し精神的に強くなってくれたらいいのに、と言って少し不満げに自分を見ていました。

そうすると、ますます、自分は親を心配させているとか、心の弱いだめなやつとネガティブなことばかりを考えるようになってしまい、ますます朝起きられなくなっていきました。

 

しかも、夜に頭がさえてしまって、部屋の中で、自分のこと、親のこと、これからのことをずっと考えてしまい、眠れなくなってしまうのです。
こんな状態が続いていて、最近は昼過ぎまで寝てしまいます。

親が時々朝起こしに来てはくれるらしいのですが、全く記憶がなく、目覚ましもいつの間にか自分で止めているというような状況です。

 

午前中に特に体調が悪いので、これは現実逃避をしてしまっているのかなと思ったりもするのですが、状況は全く変わらず、むしろ日に日に悪くなっているような感じがします。

夜眠れない、朝起きれないのは、ストレスじゃなくて病気かも

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・もしかしたら病気では?
このようにストレスが原因で、夜眠れなくなるとか、朝起きられなくなるということは起きえますが、必ずしも原因がストレスということはできません。

なぜなら、こういった症状は起立性調節障害という病気の典型的な特徴だからです。
起立性調節障害になってしまうと、午前中は調子が悪く、お昼過ぎからだんだんと食欲が出てきたり、だるさがなくなってきたりして、元気になります。

 

そして、夜には気力も充実して、頭もしっかりさえてしまいます。
そうすると、なかなか寝付けなくて、テレビを見たり、ゲームをしたり、スマホをしたりしてしまうのです。

人によってはこの頭がさえてしまう時間を利用して勉強をしたりする人もいますが、いずれにしても、眠るのが深夜だったり明け方だったりして、朝に起きることができなくなります。

 

これは、体内時計を調整する自律神経に問題がある病気の症状なので、治療が必要です。
そして、この起立性調節障害はストレスを抱えることによって悪化していくことがあるのです。

ちなみに起立性調節障害には以下のような症状もあります。
あなたは、いずれかの症状に当てはまってはいませんか?

起立性調節障害の症状2

もし当てはまるのであれば、起立性調節障害の可能性が高いです。

ただ、いくら「障害」とついていても、ちゃんと良くなる方法はあるので安心してください^^
詳しくは以下の記事でご紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。

⇒夜に眠れない、朝は起きれない「起立性調節障害」って何?