もしかしたらあなたは、夜寝るときには、明日頑張ろうと思うのに、朝になるとやる気が出ない、集中できないなんてことはありませんか?
もしかすると、そもそも朝起きれないかもしれません。
また午前中はずっと、力が出ないかもしれません。
でも、朝は集中できないのに、午後になるとよく集中できるようになったり、夜になると頭がさえて勉強がどんどんはかどったりします。
実はこういった状態の人はたくさんいます。
朝になるとやる気が出ない、集中できない学生の話
21歳の専門学生の方は、朝起きるとやる気がなく、自分で勉強しようと思っても読んでいる内容が全く頭に入ってこないと言います。
そして、何かを書こうと思っても漢字を思い出せなかったり、計算をしようと思ってもできなかったりするようです。
得意だった英語の勉強も、新しい文を作ったり、単語が思い出せないことがよくあります。
それまではずっと、成績も上位で、勉強は好きな方だったのに、だんだんと朝は気持ちが悪く体調が悪くなったり、倦怠感が続くようになったりして、集中力が落ちてきてしまいました。
最初は、学校生活のストレスが原因なのかと感じたようです。
というのは、陸上のサークルをしていたのですが、雰囲気が昔ながらの体育系で、かなり上下関係に厳しいサークルでした。
人間関係の問題もあり、サークルをやめようと思ったのですが、どうしてもやめさせてもらえず、胃が痛むときがありました。
しかし、発言力のある先輩に事情をきちんと説明し、少し前にそのサークルを辞めることができたのです。
もうストレスはなくなったので、体調が良くなってくればいいと思うのですが、思うように良くなってくれません。
まだ、午前中はやる気と集中力がない状態です。
朝起きれない、やる気が出ない受験生の話
高校三年生の男の子は受験を控えているのに、朝起きられなかったり、学校に行けなかったりして焦っています。
3年の時期は受験のために、今まで以上に勉強しなければいけないですし、単位も絶対に落とすわけにはいきません。
しかも、進学校ですので、先生から良い高校に行くことを期待されています。
自分でも今の成績なら十分その期待に応えられると思うのですが、どうしても朝起きるのがつらくなってきており、起きて学校に来たとしても授業の内容が頭に入ってきません。
周りの友達からは顔が青白いと心配されますし、授業中にぼうっとしているのを見て先生から心配されることもあります。
親も心配して、近所の人から聞いてきた体質改善のための漢方などを飲んだりしているのですが、いっこうに朝の体調は良くなってこないのです。
午後になるとだいぶ気分も良くなり、勉強がはかどるのですが、午前中の時間に家でごろごろしていると、時間を無駄にしているように感じて焦ってしまいます。
朝になるとやる気が出ない理由は、この病気かも
このような朝起きても元気がなく、やる気も集中力もない症状が見られるときに、診断されるのはADHDです。
これは、日本語で言うと注意欠陥、多動性症候群と呼ばれるもので、じっとしているのが苦手だったり、落ち着きがなかったり、集中力が続かなかったりするときに診断されます。
さらに、忘れっぽくなることや、思いついたことをよく考えないですぐに行動に移してしまうという症状も見られます。
この症状は子供に多く見られますが、大人でも発症するケースが最近は報告されており、職場や家庭での日常生活や人間関係に影響を与える病気として注目されています。
この病気かどうか疑われる顕著な症状としては、忘れ物が多くなったりものをなくしたりしやすくなること、さらには興味があるものに集中しすぎてしまったり、何かを書くときの文字が乱れてしまったりすることがあります。
しかし、もしあなたがやる気や集中力がないという症状に加えて、以下のような症状に心当たりがある場合…。
あなたは「起立性調節障害」という病気かもしれません。
ただ「病気」といってもちゃんと対策方法がありますし、ちゃんと対策をすればよくなりますから。
起立性調節障害の詳しい話は以下の記事にまとめているので、ぜひ読んでみてください。