夜は普通にしていられるのに、朝になると全身の倦怠感がひどくて起きられないという場合、起立性調節障害という病気の可能性が高いです。
起立性調節障害は病院で治療をする事ができますが、その中に漢方という選択肢もあります。
この記事ではそんな朝起きれない方向けに、漢方をご紹介します。
朝起きれない起立性調節障害、どうして漢方がいいの?
朝起きられないという原因はいくつか考えられますが、それが起立性調節障害だった場合は自律神経のバランスが乱れているため、自分ではコントロール出来ません。
起きようとする気持ちがあっても体がいうことを聞いてくれないのです。
他にも朝は気分が悪くて食事を受け付けない、無理に食べても吐いてしまう、頭痛や腹痛、立ちくらみやめまいという症状が出ます。
全ては自律神経の乱れから来ているのですが、子供の場合は学校に行くという大切な目的があるので、学校生活に支障が出ます。
起立性調節障害は病院で治療をする事が可能です。
治療方法はいくつかありますが、最初に試すのは非薬物療法です。
薬物療法という選択肢もありますが、これは非薬物療法を試しても改善されない時にとっておきます。
非薬物療法では運動療法や食事療法を試しますが、その一環として漢方薬を取り入れる事があります。
薬物療法では副作用のリスクが高くなりますが、漢方薬は自然の薬草や生薬を使用するので副作用のリスクがほとんどありません。
自律神経のバランスが崩れている時は、体全体のバランスも崩れてしまいます。
漢方は気、血、巡りを改善する効果が期待できますので、運動療法や食事療法とは違ったアプローチで起立性調節障害に対処できるのです。
だるくて起きれない人向けの漢方はこれ!
朝起きられない時におすすめの漢方は、杞菊地黄丸、婦宝当帰膠です。
自律神経は肝臓と深い関わりがあって、自律神経のバランスが崩れると真っ先に影響を受けるのが肝臓と言っても過言ではありません。
血行不良を起こせば肝臓の機能が低下するため、起立性調節障害の症状も悪化しやすくなります。
杞菊地黄丸、婦宝当帰膠は、血を補う作用があるので、肝臓をサポートし症状を改善する効果が期待できます。
朝起きられないのは全身の倦怠感も原因です。
体中に疲れがたまっている状態ですから、疲労回復には補中益気湯、小柴胡湯がおすすめです。
疲労回復やパワー不足を補う作用があります。
朝起きるときにめまいがひどい場合は、半夏白朮天麻湯が効果的と言われています。
ただし漢方は、すぐに朝起きれるようにはなりません
漢方薬は副作用のリスクが低いため安心です。
その代わり即効性は期待せず、時間をかけて体質改善していきます。
効果は個人差が大きいため、飲んですぐに改善するわけではありませんが、続ける事で少しずつ効いてくるというイメージで取り入れましょう。
漢方薬は個人に合わせて最適な処方ができるのもメリットです。
ただしこれは専門医が診断し、その人の症状に合わせて処方して始めて成立する事です。
おすすめの漢方薬を紹介しましたが、必ずそれが効くとは限りません。
大切なのは専門医の診察を受ける事と、専門医に処方してもらう事です。
症状が複合している時は、改善まで時間がかかる事もあります。
漢方薬を取り入れるのも治療の一環ですが、それだけに頼らず、生活習慣の改善や食事の改善、ストレスを軽減するなどの工夫も必要です。
起立性調節障害は周囲の人に理解されにくいのも問題です。
理由を知らない人には、怠け者やだらしない子と思われてしまう事も少なくありません。
中には親でさえ理由が分からず、気合が足りないとか、怠けるなと叱る事があります。
起立性調節障害は、ストレスも原因となり、症状を悪化させますから、誰よりもまず親が理解する事が重要となります。
小学校高学年から中学生に多いのは、自律神経が未発達だからとも言われています。
実際に高校生になって自律神経が発達し始めると、自然に症状が改善されていく事もありますから、焦らず障害と向き合い、時間をかけて治療をしていきましょう。
でも「起立性調節障害 専用のドリンク」もある
でもどうせなら、起立性調節障害のために作られたドリンクのほうが良いですよね。
以下のドリンクは、起立性調節障害のために作られたドリンクですよ。