起立性調節障害になると、どうしても上手く付き合っていかないといけないのが学校です。
というのも、学校や先生が私たちの病気に理解してくれないと、
- 欠席扱いにされて、進級・卒業できなかったり、
- 内申で悪い評価をされて、受験資格をもらえなかったり、
- 友達にちゃんと説明してくれないのが原因で、気まずい思いをしたりいじめられてしまう
ことも良くあるからです。
でも、いざ学校の先生に相談しても、なかなか理解はしてくれない事も多いんです。
私が聞いた話だけでも、
- 「そんな病気はない」と言われたり、
- 「お前だけ、特別に扱うことはできない」と言われたり、
- 「そんなこと言って、進級できなかったらどうするんだ」とまともに話を聞いてくれなかったり、
することが多いようです(特に、担任の先生)。
そしてひどい学校になると、親御さんのことをモンスターペアレントとして扱う事もあるそうです。
そこでこの記事では、起立性調節障害の子供たちや、そんな子供を持つ親御さんたちがどのような方法で学校や先生に起立性調節障害を説明したのかについて、よくある方法をご紹介します。
今、起立性調節障害を学校の先生に理解されなくて苦しんでいるのであれば、ぜひ参考にしてください。
起立性調節障害の診断書を、本と一緒に提出する
まずはじめに学校に理解してもらうために、起立性調節障害の診断書を学校に提出しましょう。
そうすることで、少なくとも「起立性調節障害という病気があること」「私が起立性調節障害であること」を学校の先生に理解してもらえる可能性が高いです。
私のお友達なんかは、起立性調節障害の書籍も一緒に学校に渡したそうです。
というのも、実は起立性調節障害はお医者さんの中でもあまり知られていない病気なので、なかなか情報を集めるのが難しいんですよ。
なので、一緒に解説本を渡すのもおすすめです。
本の中には正しい接し方なども載っていますから、学校側も正しい対処をしてくれるでしょう。
また、もし部活動をされているのであれば、顧問にもあらかじめ診断書を見せておいた方が良いでしょう。
保健室の先生にも相談する
保健の先生も担任の先生よりは起立性調節障害に理解がある場合が多いので、あらかじめ相談しておきますと、保健の先生を通して担任の先生に話をつけてくれる場合も多いです。
また、学校によっては保健室登校を認めてくれる場合もありますので、そういうことは出来ないのかどうかも、合わせて確認しておくと良いですよ。
それでも学校の対応が悪いなら、教育委員会や文部科学省へ
これもよくあるケースなのですが、担任に相談しても真面目に対応してもらえず、担任の先生から話が広がらない場合もあります。
つまり子供が起立性調節障害である話は担任でストップしていて、部活の顧問や他の教科の教員には何も説明されていない…だから私たちをただのサボりだとずっと勘違いしているケースです。
こういう場合には、ぜひ市や県の教育委員会に相談するか、それでもダメなら文部科学省へ相談しましょう。
そこで初めて、真剣に考えてくれる学校も多いです。
出席日数の問題など、どうにもならない場合は…
ただ、学校や県によっては出席日数などの問題で、どうしても遅刻・欠席が多い起立性調節障害のお子さんを進学・進級させることができない場合もあります。
そういう場合には、他の学校や通信制の学校に転校することも、視野に入れておいたほうが良いかもしれません(実際、起立性調節障害のお子さんにはよくあることです)。
もし通信制の学校に興味があるのであれば、以下の記事をお読みください。