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この記事では、起立性調節障害のお子さんを持つ親御さんに向けて、子供にどう接すれば良いのかについてご紹介します。
私も自分の子供がこの病気だと分かってから受け入れるまで、少し時間がかかり…その間に何度も衝突してしまいました。

そうならないためにも、この記事を参考にしていただけると幸いです。

一番ダメな親の対応は、自分の子供を他の子と比べること。

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まずはじめに起立性調節障害と向き合う上で一番してはいけないことですが、それは子供を他の子と比べてしまうことです。

例えば、「他の子は普通に学校に行ってるのに…」「そんなんじゃ、勉強についていけなくなるよ?」「受験、どうするの?」などなど…。
ついつい思ってしまったり、口にしてしまったことはありませんか?

 

もちろん、こう思ってしまうのは親として当然のことかもしれません。
私も自分の子供が起立性調節障害だと分かる前はそう思っていましたし、自分の子が後で苦労するんじゃないかと、ついつい焦ってしまいますよね。

でも、起立性調節障害の回復で一番重要になるのが、周りの理解なんですよ。
そして子供自身も、誰よりも両親の理解を待っているんです。

それなのに一番大好きなあなたに理解されないとなると、子供は一体どう思うのか…。
ちょっとネットで本音を調べてみると、以下のように苦しい声がいくらでも見つけられます。

起立性調節障害の理解を親がしてくれません。
死にたいです。
どうしたらいいんですか、もう耐えられません

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こんな親の元に生まれてきたくなかったです。

母も父も最低です。

わたしは起立性調節障害です。
何度も何度も具合悪いと言いました。でも、母にはめんどくさそうな顔をされます。

辛かったら相談して、味方だよっていったくせになにも聞いてくれません。私がこういう病気だと話したときも正式に診断された訳じゃないでしょ?と言われました。

病気のこと理解してほしいというより私が病気であることを知ってほしいです。

学校にいくことができず寝たきりでいると何回も何回もおこしにきます。辛いのに無理矢理起こされます。すごく怒られ泣いているし具合が悪いのにわかってもらえないことにも涙が出ます。

ほんとに無理と言うと「いつまでこんなこと続けるつもり」「いい加減にしてよ」といわれます。

そのたびに私が悪いんだよね、私なんかいなかったらそんなに怒らなくて済んだもんね、全部私がいなくなればいいと思います。

死にたいです。死ねば楽になれます。

私の親が私を要らないと思っているのではないかと思います。私もできたらこんな家に生まれてきたくなかったです。

こんな家に生まれてこなければ辛いことも少なかったかもしれないしもっと病気にも理解があって対処してくれたかもしれません。

これからわたしは家族とどう接していくべきですか?

できればもう関わりたくありません。ずっと寝たきりで暮らしていきたいです。だって親と話すと涙が出るから。

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起立性調節障害を患っている高1女子です。

もう辛いです。親が理解してくれません。今日臨時で学校にいかなくてはいけなくて親に起こしてもらおうとしたのですが体をたくさん揺らされて無理矢理起こされ「ほんとめんどくさい」「何で起きてくんないのよ」「早く起きなよ」「何やってんのあんた」等と言われました。

いままで母はよき理解者だと思ってました。
ですが私がどんなに辛いといっても変わろうとはしません。全然理解してくれません。

ひどいと思いませんか?もっと理解がある母がよかったと思います。学校があるたびに号泣して過呼吸になって辛い、死にたいって思います。

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…このように、死にたいと思っている子供たちも本当に多いんです。
それも起立性調節障害が原因ではなくて、親が理解してくれないから…です。

では、どんな接し方が子供にいい?

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では具体的に、どのように子供と接してゆけば良いのでしょう?

まず一番に、起立性調節障害は病気だということを理解しなければなりません。
つまり朝起きれないのも学校に通えないのも、努力とかやる気とかいう問題では全くありません(外からはわかりにくいんですけどね)。

なので、まずは“学校に行けなくて当たり前”だと思うようにしてください。

 

そして、絶対に強制的に学校に行かせないでください。
むしろ学校の話題さえ、しないほうが良いかもしれません。

というのも、本人は本人で毎日学校のことを考えていて、自分を責めています。
「できれば明日にだって学校へ通いたい」そう思ってるはずなんです。

 

それなのにこちらから学校の話題をしてしまいますと、子供はストレスに感じてしまうんですよ。
要するに(私だってそれくらいわかってるよ!)って、お子さんは思っちゃうんですね。
そして、ストレスはますます起立性調節障害の症状を重くしてしまうんです、

こんなことを聞くと「それはいくらなんでも子供がわがままじゃない?」…なんて私たちは思いたくもなってしまいますが、病気の子供たちは私たちが思っている以上に敏感です。
なのでここは、焦る気持ちをグッと堪えるようにしてください。

家族や母親は、子供にどんな風に声をかけてあげるのが良い?

これは色々と起立性調節障害の子供の意見を調べた結果わかったのですが、学校ががある日に朝起きれない場合には、「今日はどう?」くらいの声かけが本人も一番気が楽だそうです。

そして子供が「無理そう…」というのであれば「そっか」と言って、部屋を出て行くくらいがちょうど良いとのことです(ちなみにここで「そっか。明日は行けるといいね」というと、本人はプレッシャーに感じるようです)。

なんだかこんな生活を続けていると、子供は永遠に学校に行かないんじゃないかって思ってしまうかもしれませんね。
私も実際このアドバイスを頂いたときは、そう思っていました。

 

でも(これは私が実際に体験したことですが)ある日突然子供の方から、「今日は体調そんなに悪くないから、学校行ってみようかな…」なんて、少し照れながら言ってくれる日が来ます。

そんな時も顔が思わずニヤケそうになるのを我慢して、「本当!?これで普通の生活に戻れるね!」なんて言いたくなるのを我慢して、「そっか。また無理そうだったら、いつでも帰ってきていいからね」と言ってあげるくらいが、親の対処としてはベストみたいです。

声かけ以外に、私たち親が子供にしてあげられること

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声掛け以外に私たち親が子供にしてあげられることは何かといいますと、やはり学校に自分の子供の病気のことを理解してもらうことです。
学校によっては昼からの登校や夜だけの登校、保健室登校も欠席ではなく遅刻扱いにしてくれるところもあります。
また、放課後に遅れた授業を個人レッスンしてくれる学校もあります。

そしてこの精度を利用すれば出席日数が足りなくなって進級・進学できなくなる可能性も低くなりますし、いざ受験するときになっても、「学力が足りません!」なんてことにはなりにくくなりますから。
ぜひ一度、学校に相談してみることをおすすめします。

 

あとはもし親御さんや本人に抵抗がないのであれば、通信制の学校に転校することも考えておいて良いでしょう。
「うちの子が通信制に!?」…なんて思いたくなる気持ちもわかりますが、通信制でも本人次第でいくらでも進路はあります。

特に起立性調節障害のお子さんは頑張り屋さんが多いので、自分が勉強できる時間に勉強するスタイルの方が、今よりずっと良いのかもしれません。
それに、学校のサポートも全日制よりは理解があるのが一般的ですし。

ただ本人も今の学校を気に入っている場合も実は多いので、「通信制の高校もあるみたいだよ。そういう進路もあるから、興味があったら相談してね」くらいに言ってみるのが良いと思います。

 

最後になりますが、以下の記事では起立性調節障害をすこしでも和らげる方法をご紹介しています。
今思うと私の子供も、これがきっかけで学校に通えるようになったんだと思います。

よければ、試してみてください。

⇒明るい顔で朝に目が覚めるようになって、学校にも通えるようになった方法