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転勤が多いサラリーマンの家庭では、引越しをする回数も多いのですが、子供がいる場合は転勤に伴い転校を余儀なくされます。

大人でも知らない土地で新しい生活を始めるのに不安はありますから、子供にとっても転校はかなり不安なものです。

環境が変わったら…、不安な毎日

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・転校したら朝起きられなくなってしまった
転校は今まで慣れ親しんだ土地を離れるため、仲が良い友達とも離れ離れになってしまいます。

親の事情でやむを得ない事でも、これが子供にとっては計り知れないダメージを与えてしまう事もあるのです。
子供は学校に通いますから、この場合は転校して新しい学校に通います。

 

子供の性格なども関係してきますが、性格が明るく以前は学校の友達も多かったというような場合でも、転校先で今までと変わらず楽しく学校生活を送れるとは限りません。

転校生はどうしても注目を浴びやすく、どうしてもよそ者というイメージがつきまといます。
ここはクラスの子供の性格などもありますが、元々明るい子でも生意気と受け取る子がいればそれだけでいじめの対象となってしまいます。

 

親は多少心配しますが、うちの子は明るいしすぐ馴染めるだろうと安易に考えてしまう傾向があります。
明るい子でも知らない友達の輪に入るきっかけを失ってしまうと、なかなかタイミングが合わず孤立してしまう事があります。

これは子供にとって相当大きなストレスや不安となります。
いじめがなければそれはそれで安心ですが、子供が環境の変化に戸惑いそれがストレスになる事も少なくありません。

 

転校先で友達もできて、新しい環境に馴染んでいるように思えても、こころのどこかに仲が良かった友達に会いたいとか、実際には無理をして明るく振舞っているだけという事もあります。

こういう事があると子供にはストレスとなり、ストレスから起こる体調不良も出てくるようになります。
転校してから朝起きられなくなったという時、子供のストレスについて考えてみてください。

 

もしかしたら起立性調節障害になっている可能性があります。

朝起きられない他に、どんな症状があるの?

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・起立性機能障害の症状
起立性機能障害には特徴があります。
朝起きられない、食欲不振、全身の倦怠感、動悸やめまい、立ちくらみ、イライラしやすい、頭痛や腹痛、午後になると元気になり夜には普通にしている、夜更かしをする、などです。

 

これらの症状は起立性機能障害に多く見られる事、症状が複合しやすい事、一見すると怠けているとか、サボっていると誤解されやすいのも特徴です。

転校してから朝起きられなくなったという場合、これらの症状に当てはまっているかどうかチェックしてください。
もし3つ以上当てはまっていたら、起立性調節障害である可能性が高くなります。

この病気の原因とは…

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・起立性機能障害の原因について
起立性機能障害はいじめや環境の変化など、子供にとって強いストレスとなる事があると、自律神経がバランスを崩し起こる事があります。

小学校高学年から中学生にかけて起こりやすいのですが、これは発達途中で自律神経が未発達だからです。
特になりやすいのが、周囲に気を使う子、言いたい事が言えない引っ込み思案な子です。

 

どうしてもストレスをため込んでしまうため、ストレスによるダメージが強くなってしまいます。

転校生という事で何かと注目されてしまいますが、ストレスから起立性機能障害になった事で、朝起きられなくなると遅刻や欠席も増えていくため、さらにいじめがエスカレートする事もあります。

 

こうなっても子供は自分がいじめに遭っているという事を親に話す事ができず一人で悩みを抱え込んでしまいます。
これが起立性機能障害を悪化させる事もあるため、子供の様子に何か変化が見られたら早めに対応する事が大切です。

朝起きられないと、つい怠けているとかサボっていると考えてしまいますが、その原因がどこから来ているのか確かめる事が重要となります。

 

起立性調節障害の仕組みや治し方については、以下の記事でご紹介しています。
ぜひ、読んでみてください。

⇒転校がきっかけで起こる「起立性調節障害」とは?