子供が朝になかなか起きることができず、学校に遅刻したり、欠席したりすることが続いていますか。
親として、なんとか朝に子供が気持ちよく起きてもらおうとしていろいろ工夫をするのですが、どうしてもうまくいかないと不安になってしまうことがあります。
また、子供ではなく自分の方が何かいけないこと、間違ったことをしているのかなと考え込んでしまうことがあるかもしれません。
しかし、子供が学校に遅刻したり、欠席したりしてしまうのにはいろいろな原因があります。
なぜ起きる?子供の遅刻、欠席
ある中学校1年生の息子を持つ親は、子供の立ちくらみがひどくて、学校を欠席してしまうことがあると話しています。
小学校のときにも時々朝に立ちくらみをすることがあったようですが、中学校に入ってから、ここ数週間は特にひどく、ベッドから立ち上がれないほどだと言います。
また、体育祭の練習をしているときに、急に呼吸が激しくなり、過呼吸気味になったり、手足がしびれてしまうなどということがありました。
そのときは保健室に行って、横になっていたらだんだんと回復してきたようですが、親としてその話を聞いたときにはかなり心配になってしまいました。
なんとか元気になって、朝もしっかり起きられるようになってほしいと思い、少し早めに起きて家の周りを散歩しながら朝日を浴びるようにしたり、体を少し疲れさせて、夜にきちんと寝られるようにするために犬の散歩をお願いしたりするのですが、いまいち効果がありません。
・ひどい頭痛
別の親は中学生の娘が、頭痛がひどくて学校に遅刻してしまったり、欠席してしまったりすると言っています。
この頭痛は1年以上続いており、病院に行ってMRIをとってもらっても脳には何も異常はありませんよ、検査結果を見る限りは健康体ですよと言われてしまいました。
しかし、ほぼ毎日朝起きようとすると子供はこめかみあたりが痛い痛いと言います。
横になっているといくらか痛みは和らぐようで、横になりながら痛みが引くのを待っていると、学校に遅刻してしまいます。
ただ、体調が悪いときには、微熱が出たり、倦怠感がひどくなったりして午前中は布団から出ることができません。
学校を休んだりすると先生や友達が心配してくれて、電話をしたり、授業のノートを持ってきてくれたりしますが、子供は気まずいからと言って玄関に出て行こうとはしません。
いつも、親が応対をしているようですが、そんなことを続けているといつか子供が引きこもりにでもなってしまうのではないかととても不安になります。
ただ、午後になると元気になってきたり、体調が悪いときでも夜にはいつも回復したりするので、そのときに勉強をしている様子を見ると、引きこもりにはならないのかなと考えたりもします。
子供が心配しているのは、学校の人たちが、自分のことを怠け者だとかサボり癖がついたと思っているのではないかということです。
そんなことは全くないのですが、そう思いこんでいるようで、最近は学校にもあまり行きたがらずなんとかしてあげたいと思っています。
実はこんな病気が潜んでいる!?
・高校生までの10代の子供に多い病気
子供が朝起きることができずに、学校に遅刻したり欠席したりしてしまうときにまず考えられるのは、起立性調節障害と言う病気です。
起立性調節障害は血圧の調整がうまくいかない病気です。
普通の人は寝ていた状態から起き上がると、体の血液が重力の影響を受けて下に下がろうとしますが、自律神経の働きによって、下半身の血管が縮み血液が全部下に来てしまわないようにします。
自律神経の一つである交感神経が機能して血圧を上げて、血液が体全体に瞬時に行き渡るようにコントロールしてくれるのです。
しかし、起立性調節障害はこのコントロールがうまくいかないので、起き上がろうとすると頭が痛くなったり、めまいや立ちくらみがしたりするのです。
人によっては、午前中の間に起き上がろうとすると、目の前が真っ暗になったり、視界がちかちかしたりすると言います。
もし、子供さんがこういった症状に当てはまるのであれば、それは起立性調節障害かもしれません。
そして残念なことに、現時点では起立性調節障害を完全に治療する方法はありません。
ただ今より少しだけ楽になる方法はありまして、その方法を私も娘に試したところ、昔よりはずっと表情が明るくなりました。
その方法は以下の記事にまとめていますので、良ければ読んでみてください。