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起立性調節障害の原因はいったい何なのか、多くの親御さんたちは知りたがります。

子供が起立性調節障害と診断されたときに、朝に起きられない症状が出ているのは不規則な生活習慣が原因になったのか心配になります。

 

子供に夜更かしをさせているわけではないのですが、いつの間にか朝起きられなくなってしまうと、実は自分が子供に乱れた生活の習慣を許していたのかもしれないと責任を感じてしまう方が多くいるのです。

この病気の原因は、不規則な生活?

 

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・起立性調節障害の原因は?
結論から言うと、どうして起立性調節障害になってしまうのかというのはわかっていません。

不規則な生活習慣が原因なのか、起立性調節障害の一つの症状として、夜更かしをして、朝起きられないのかというのは一概に決めつけることができないのです。

 

起立性調節障害を抱える子供たちのほとんどは、生まれつきの低血圧であり、朝には腹痛などの体調不良があったり、めまいがするなどの問題を共通して持っています。

さらに、学校の朝礼などで起立している時間が長いと貧血の状態になったり、頭が痛くなったりし、ひどい場合には気を失って倒れてしまうこともあります。

 

これは、起立性調節障害特有の症状で、自律神経と体の血管の連携がうまくいかない結果として現れる症状です。

起立性調節障害になると、生活リズムは自然と乱れてきてしまい、朝は決まった時間に起きることができませんし、朝の10時や11時まで寝てしまうことや、お昼過ぎまで寝てしまうこともよくあります。
寝起きが悪いというのは、この病気の大きな特徴です。

 

そして、夕方から夜にかけては体調が良くなり、頭もさえてくるので、夜に勉強をする子供たちがいますが、ほとんどは勉強ではなく携帯電話やパソコンでゲームをしたり、漫画を読んだり、テレビを見たりします。

そうすると、夜中にお腹がすいて、夜食を食べたりして、だんだんと不規則な生活習慣が固定化してきてしまうことがあります。

今、子供の発祥が増えつつある病気

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・増加傾向にある起立性調節障害
起立性調節障害になる子供は増加傾向にあり、10歳から16歳程度の子供がよく発症すると言われています。

小学生の5パーセント、また中学生の10パーセントが発症していますが、実際には病院に行っていない子供たちや、病院に行ったとしても起立性調節障害と正確に診断してもらえない子供たちもいると考えられるので、もっと数は多いことでしょう。

 

あるデータによると、基本的には小児科医で正確に診断してもらえることが多く、小児科を受診した子供たちのうちの70パーセントが起立性調節障害だったということです。

このようにして考えますと、起立性調節障害が決して、不規則な生活習慣だけで発症するのではなく、様々な原因で発症することがあると理解できるでしょう。

この病気の見極め方とは…

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・起立性調節障害の診断
起立性調節障害であると診断する方法はいくつかあり、昔から行われているのが、シェロング起立試験というものです。これは、横になっているとき10分と、すぐに立たせて10分経過した後の血圧と脈拍を測定するものです。

寝ていたときと立ったときの数値を比べて、立っているときの数値が規定したものよりも低くなったときには、起立性調節障害と判定されます。

 

しかし、このシェロング起立試験は実行しやすい反面、個々のケースを細かく診断することができず、実は起立性調節障害であったのに、規定の数値が出ずに正しく診断されなかったというケースが相次ぎました。

それで、最近はより正確に診断できるようなツールがいろいろと開発されて、最新型の血圧計であるフィノメータやポータプレスといったものを使ったりしています。

 

そうすることにより、細かく血圧の変動を測定し、頻脈が横になっているときと立っているときにどのように見られるのかをきちんとはかることができるようになってきたのです。
さらに、今後の診断方法として、こういったハイテク機器だけではなく、もっとシンプルな方法で診断できるツールも開発されていく予定です。

不規則な生活習慣を整えて、朝も楽になる方法

少し話が横道にずれてしまいましたが、以下の記事では起立性調節障害のお子さんなら必ず抱えている「不規則な生活」を整え、朝に学校に行きやすくする方法をご紹介しています。
良ければ、読んでみてください。

⇒起立性調節障害でも、朝表情が明るくなって学校に行きやすくなる方法