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起立性調節障害はまだ知名度が低く、医師の中にも知識や理解がなく、単なる成長期によくある貧血や軽血圧だから問題ないと診断する事も少なくありません。

また症状がうつ病と似た症状のため、うつ病だと思い込んでしまう事もあります。

 

うつも起立性調節障害も、朝起きられない病気だけど…

うつ病にも朝起きられない、やる気が出ない、集中力が低下するという症状があります。

午後から夜にかけて体も順応してくるので、朝よりは元気になりますが、夜になってもなかなか眠れず、その結果睡眠不足となり余計に朝が辛くなってしまいます。

 

うつ病はストレスが原因となり、自律神経のバランスを崩し全身に様々な症状が出ますが、実は起立性調節障害もストレスが原因で、自律神経のバランスを崩し全身に様々な症状が出るという共通点があります。

さらに朝起きられないなど症状が酷似しているため、うつ病と間違われやすいのも事実です。

 

朝起きられない、気力がない、食欲不振、集中できなくなるという症状はうつ病にも起立性調節障害にも見られますが、すべてが同じというわけではありません。

この見極めは難しい部分もありますが、素人でも分かる判断方法はありますから症状だけで判断せず、全体を見ておく事も大切です。

午前中はやる気出ない!でも夜になると元気になるなら…

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朝起きられないというのも起立性調節障害の特徴的な症状です。
夜はなかなか寝付けないため睡眠不足になるのもうつ病とよく似ていますし、睡眠不足のため頭がボーっとしていて集中できないのも共通しています。

しかし起立性調節障害とうつ病にはある決定的な違いがあります。
うつ病の場合は朝に比べると夜は少し元気そうに見えますが、無気力で話しかけてもほとんど反応がなく、趣味だった事にも興味を示さなくなります。

 

しかし起立性調節障害の場合は、朝弱くても夜になるほど元気になっていき、普通に会話もしますし、好きな事にも積極的に取り組みます。

朝起きられない、やる気が出ない、集中できないという症状だけでうつ病と判断せず、夜の状態を見て元気があっていつもと変わらないようなら、うつ病ではなく起立性調節障害ではないでしょうか?

 

ただし学校生活を送るにあたり、朝起きられないというのは問題ですから何らかの対策は必要です。

朝にやる気が出ない起立性調節障害を治療するには

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起立性調節障害の可能性を疑っても、家族だけでは対処出来ませんから病院で診察を受け、症状に合わせた治療が必要です。

起立性調節障害の場合は最初に非薬物療法を試し、症状が改善されない場合に薬物療法をとり入れるのが一般的です。

 

ただ現実問題として医師の間でも起立性調節障害のことをよく理解していない事が多く、うつ病と診断されてしまう傾向があります。
素人では判断できませんから、医師がうつ病と診断すれば家族も本人もそう思わざるを得ません。

うつ病の治療には抗うつ薬を使用しますが、起立性調節障害に抗うつ薬を使用すると、血圧が下がり症状が悪化する可能性があります。

 

これでは症状が改善するどころか、かえって悪化させてしまい、本人が辛い思いをする事になります。
見極めが難しいのも問題ですが、朝起きられないという症状だけで判断せず、夜の様子や行動なども細かく観察してみましょう。

1日の様子がどんな風に変わっていくか、細かくメモを取りそれを診察の時に医師に見てもらうのもいいかもしれません。
起立性調節障害は小学校高学年から中学校という、思春期の子供の多く見られる障害です。

 

これは自律神経が未発達という事も関係しているため、成長とともに自律神経が発達する事で症状が自然に回復する事もあります。

ただ発症が早い場合は治療をしないと、学校生活だけでなく日常生活にも支障が出ますから、早めに病院に連れて行き、適切な治療を受ける事が大切です。

 

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