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起立性調節障害も酷くなると、病院に入院して治療しないといけないこともあります。
またそこまで酷くなくても、最近不登校ぎみだから、これを機会に入院したい、徹底的に完治させたいと思っている、中学生や高校生の親御さんもいます。

一般的に起立性機能障害で入院が必要と判断された場合は、症状により入院期間は異なりますが、原因が自律神経の乱れというデリケートな部分になるため、改善されるまでには時間がかかる事が多いです。

実際に起立性機能障害で入院した時にかかる、期間や費用はどのくらいになるのかを見ていきましょう。

起立性調節障害の検査内容、検査入院、費用など

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起立性機能障害でどのくらい入院するかについては個人差があるため、1週間とか1ヶ月とは決まっていません。

病名をはっきりさせるために初回は検査入院をしますが、症状により多少内容が異なりますので、一律ではありません。

嘔吐やめまいがひどい場合は、それぞれに精密検査を行います。

 

病院による違いはありますが、検査ではMRIを撮りますのでこの場合はかなり高額になります。
他には病室代、食事代、パジャマなどを借りる場合はレンタル代、などもかかります。

病室が個室の場合は部屋代も高くなりますが、大部屋では他人と生活をともにしなければいけないためここも見極めが難しいでしょう。

 

希望しても個室が空いていないなど、問題点もあります。

自治体による違いはありますが、起立性機能障害になるのは小学生高学年から中学生の子供が多いため、医療費が無料という地域は、実質負担額はかなり安く済みます。

 

入院が必要になる場合は、住んでいる自治体の医療費制度もチェックしておくと安心です。
医療費制度が利用できれば、入院期間が長くなっても補助があるので、自己負担分はかなり抑える事ができます。

起立性調節障害の入院期間は?

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入院期間についても個人差が大きい事から、2週間の予定で入院しても1ヶ月や2ヶ月になる事もあります。
初回の検査入院は2日から3日ほどで済みます。

本格的に入院をして治療する場合は、だいたいですが1ヶ月単位で考えます。
症状が重くなるほど入院期間が長くなる傾向があります。
こういうところは体験談を見ると参考になります。

 

例えば午前中の頭痛、夕方になっても起き上がれない、夜目が冴えて眠れない、食事がほとんど食べられないというかなり重い症状のケースでは、2ヶ月半の入院となったそうです。

退院したものの、その後元の生活に戻った途端症状が再発し、更に2ヶ月入院したというケースもあります。
1日のほとんどを寝たきりで過ごすような場合は、長期間入院になることも多いです。

 

体験などを見てみると、2ヶ月、3ヶ月が最も多いです。

入院すれば、完治する?

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起立性機能障害は治療する事で症状が改善されますが、入院する人の多くは症状が重く自宅では対応できないケースです。

統計では病院で治療を開始してから1年後(入院と通院を含めて)には、全体の5割は症状が改善されたと実感しています。

 

小学生高学年から中学生の期間は、自律神経が未発達のため起立性機能障害のリスクも高くなりますが、高校生になる頃には自律神経も発達してくるので、自然に改善していくケースも多いです。

入院する事で1日の変化や症状を細かく観察できますから、症状に合わせた治療ができるのもメリットです。

 

薬物療法は最終的な選択肢となる事も多いのですが、自然回復が難しい場合は薬物療法を取り入れる事もあります。
入院を必要とする場合にも症状の違いはありますが、いずれもすぐに回復するとか治るという事はほとんどありません。

時間をかけてじっくり治療をしていく事が大切です。

 

入院してある程度治療効果が出ている場合でも、本人がもう少し入院していたいとなるケースもあります。
病院のベッド都合などもありますが、医師によっては希望がある場合は少し退院を先延ばしにする事もできるようです。

こういう時、親は学校の勉強が遅れる事を心配しがちですが、本人が希望している場合は意思を尊重する事も必要です。

 

入院すればすぐに良くなるという事ではありませんが、安心してストレスが軽減される事で良い方向に向かう事は多々あるようです。

ここは親子と医師、学校とよく相談して決める事が大切です。

入院しなくて良いように、今自宅でできること

起立性調節障害は病院以外ではどうしようもないと思われがちですが、実は家で出来ることもありますよ。
私の娘も起立性調節障害ですが、(さすがに完全に良くなることはありませんが)今では自分から「今日は調子が良いから学校行ってみるね」なんて言ってくれる日も増えてきましたから。

その具体的な方法については、以下の記事でご紹介しています。
ぜひ、読んでみてください。

⇒私の娘の表情が、朝、少しだけ明るくなった方法