子供が朝どうしても起きられない場合、どんな原因が考えられるでしょうか。
不規則な生活習慣が原因で朝起きられないというケースはよくあります。
夜更かしをしてしまったり、深夜までゲームをしてしまったりすると、どうしても次の日の朝は起きることができなくなるものです。
ただ、ほかにも原因があることがあります。
起床ができないのは××××によるもの
・ストレスで朝起きられない
ある中学2年生の娘を持つ親は、子供がストレスによって朝起きられなくなってきたと言います。
娘は卓球部の部活を大好きで楽しんでいるのですが、どうしても授業を楽しむことができずにストレスを抱えています。特に、苦手な物理や数学などでなかなか思うように成績が上がっていかないことがストレスになっているようです。
娘は負けん気が強く、完璧主義な部分もあるので成績もクラスの中で上位3位に入っていないと自分を許すことができません。
中学1年生の時は、クラスの中でもいつも1番で、うまくいかないときでも2番にはなっていました。
しかし、2年生になってクラス替えがあると、いつも学年でも成績上位の子たちと同じクラスになり、毎回の試験でなかなか1番や2番になることができません。
それでも3番手にはなんとかなれていたので、親も上位3位の中に入っていれば上等だよ、と話していたのですが、この間の試験では5番になってしまいました。
この順位にかなりショックを受けたようで、それ以来、お腹が痛くなったり、朝は吐き気がするようになったりして、きちんと起きられない日が続くようになってしまいました。
学校に遅刻しないで行けるようにと、夜も早く布団に入るようにはしているのですが、どうしても朝早く起きることができません。
ここ2週間は毎日のように遅刻してしまっています。
フラフラして朝起きられない…!
・貧血のような症状で起きられない
高校2年生の娘を持つ親の場合には、子供が貧血のような症状で朝起きられないと言います。
野球部のマネージャーとして頑張って学校に通っていたのですが、あるときから、朝起きようとするとめまいがしたり、足下がフラフラするようになり、ベッドからすぐに起き上がることができなくなってしまいました。
中学校3年生のときにも同じような症状があり、高校入試まであと1ヶ月の時だったので焦り、病院にも行ったのですが、血液検査の結果は何も問題はなく、一時的な貧血かもしれないので様子を見てください、食事で鉄分を多く含む青野菜などをきちんと食べてくださいね、と言われただけでした。
そのときは、貧血のような症状は1週間ほどで消えて安心したのですが、今回は2ヶ月ほど続いています。
ひどいときには午前中の授業には出られないという状態です。
1学期には部活の試合が週末にいくつも入っていてとても忙しく、休みもなかったので体が疲れたのかなと思っていましたが、試合が無い週が2週ほどあったときでも、症状がなくならなかったので不思議に思っています。
試合があると、夏などは39度の中でも応援席で大きな声を出して応援したり、試合後の選手たちのために走り回ったりするので体的にはハードなのですが、とてもやりがいがあり楽しんでします。
いつになったら、朝にきちんと起きられるようになるのか親も子供も心配しています。
朝、起床できないのはコレが原因!?
・朝起きられない真の原因
このようにいろいろなケースを見てみると、朝に起きられない理由が、ただ単に不規則な生活習慣だけではなく、ストレスや貧血なども原因と考えられることがわかります。
ただ、最初のケースにあるように、朝にお腹が痛くなったり吐き気がしたりする症状や、二番目のケースの朝にフラフラしてしまったり、めまいがしたりするのにはなにかほかの原因があるのかもしれません。
それは、起立性調節障害と言う病気で、朝に特にこれらの症状が出てしまう自律神経の病気です。
この病気は、精神的なストレスでも悪化することがあり、心のケアによって改善することがよくあります。
そして、ストレスが原因でなくても、時間をかけてゆっくり解決するよう取り組んでいくことが求められる病気です。
ちなみに起立性調節障害は以下のような症状も見られるので、どれかが当てはまった場合には、起立性調節障害の対策をするとよくなるかもしれません。
起立性調節障害の詳しい話は以下の記事にまとめていますので、ぜひ読んでみてください。