子供が学校に行かなくなって不登校になってしまうとどうしてそうなったのか知りたくなるのではないでしょうか。
もしかしたら、うちの子供はいじめに遭っていたのではないかと考え、それならどうして相談してくれなかったのだろうと考え続けてしまうことがあるかもしれません。
しかし、いじめというのは不登校になってしまう数ある原因の中のごく一部にすぎません。
不登校になってしまうのには、ほかにもいくつかの原因があるのです。
いじめじゃなくて、頭痛・腹痛が原因で不登校に…
高校3年生の娘を持つ親の方は、子供が立っていられないほどの頭痛に毎朝悩まされて、学校に行かなくなってしまったとコメントしています。
最初のうちは、頭痛が治まってから学校に行っていたのですが、だんだんと休みがちになり、3年生になってからはまだ一度も学校に行けていないようです。
ただ、どうしてそんなに頭が痛くなってしまうのかわからないようで、一度病院で検査をしたら、脳には何も異常がありませんよと言われました。
この娘の下にも、もう一人娘がいて、その子も頭が痛くて、何度か学校に遅刻したり、いけなかったりしたことがありましたが、一時的なもので不登校になってしまうということはありませんでした。
それで、上の娘の場合も、少し時間が経てば良くなるだろうと思っていたのですが、長引き、いつの間にか学校に行かないことが普通になってきてしまいました。
学校でいじめに遭ったのかなと思ったのですが、子供はそんなことはないと言いますし、学校に行けていた頃のことを思い出すと、成績もまあまあ良く、部活動も楽しんでいたので、いじめはなかったんだとおもいます。
先生も、クラスのムードメーカでしたよと言ってくださったので、いじめが原因で不登校になったのではないと感じています。
いじめじゃないけど、学校の接し方に不満があって…
子供が不登校になってしまう別の原因としては、自分のことを先生たちにうまく相談することができず、学校を信頼することができなくなり、行けなくなってしまうことがあります。
例えば高校1年生の息子を持つ親の場合、子供は体調が悪くなり、そのことを先生に一度話したようです。
というのは、中学生の頃から朝にはお腹が痛くなったり吐き気がしたりして、学校を休むことはなかったのですが、遅刻していくことがよくありました。
しかし、その状況を先生に話したところ、よく状況を理解してくれて、1時間目からというよりは2時間目から学校に来るくらいの気持ちでいなさい、焦る必要はないと言ってもらったようです。
そのために、気まずくなることもなく、また友達からからかわれることもなく学校に毎日通い続けることができました。
しかし、高校に入ってからも体調は良くならず、朝の腹痛と吐き気は収まることがありませんでした。
どうしても、1時間目から学校に行くことができない日が続いたので先生に話したところ、先生は、おまえの見た目は元気そうなのにそれくらいで学校を休んだりしちゃだめだぞ、高校はもっとしっかり責任感を持って生活していかないとだめだと言われたようです。
それ以来、学校に行くのが気まずくなり、遅れていくくらいなら、もう行かないほうがいいと言って、不登校になってしまったのです。
もしいじめじゃないのに学校に行けないなら、起立性調節障害かも
こういったケースを見ると、いじめはなくても子供は不登校になってしまうことがわかります。
この二つのケースで共通するのは子供が、特に朝に体調が悪くなると言うことです。
朝起きようと思うのですが、腹痛があったり、吐き気があったりします。
また、頭が痛くて、すぐには学校に行けないという症状もありました。
こういった場合に考えられるのは、子供が学校に行けないのは病気が原因で、その病気は起立性調節障害というものです。
起立性調節障害はこれらの症状以外にも、午前中に疲れやすかったり、集中力がなくなったりすることがあります。
起立性調節障害には以下のような症状もあるので、このどれかに当てはまった場合には、強く疑ってみたほうが良いかもしれません。
起立性調節障害の詳しい話は以下の記事でまとめているので、ぜひお読みください。
「不登校だと思ってたけど、起立性調節障害の対策をすると学校に普通に行ってくれるようになった!」という声も多いので、ぜひ起立性調節障害の対策を初めて見てください。