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特に午前中、ほんの少し運動するだけでも動悸がしたり、息切れがしたりすることがありますか。
例えば学校の階段を上がるだけで、膝に手をついてかがまなくてはいけないほどしんどくなったり、心臓がバクバクいうことがありませんか?

最近、こういった症状を訴える中学生や高校生が増えています。
確かに、心臓のバクバクや動悸が止まらないと、何か重大な病気じゃないかと不安にもなりますよね。

 

この記事では、息切れしやすい原因と、治し方をご紹介します。

特に午前中、息切れして心臓のバクバクが止まらない

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ある陸上が大好きだった中学3年生の女の子は、少し前から胸のあたりがどくどくしてからだが震えるような感じになることがよくあります。

家が団地の一階で、家に入る前に、ほんの数段階段があるのですが、それを上るだけでもハアハアと息が切れてしまい、家に着くとぐったりと疲れ切ってしまいます。

 

この間も、デパートで買い物をしていましたが、品物を見ている間にめまいがしてきて、動悸を強く感じてしまいました。

よく考えると、本館と新館をつなぐ廊下が少し上り坂になっていたので、そこを通ってきたときに体が疲れ切ってしまったのかもしれません。

 

ただ、この程度の坂やちょっとした階段などは前の自分にとったら何の問題もないものですし、むしろ、トレーニングのためにも階段を上っていくことが好きで、エレベーターなどは使わない主義でした。

特に息が切れやすいのが午前中で、どうしても簡単に疲れてしまいます。
親も心配して一度病院に一緒に行き、心電図を見てもらったのですが、心臓には何の異常もありませんよと言われました。

階段を上るだけで、動悸がする高校生

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高校2年生の男の子は最近、学校の行き帰りがとてもきつくなってきています。

特に、朝学校に行くときの通学路がきつく、学校に到着すると、もう下駄箱の前に座り込んでしまうほど体がしんどくなってしまいます。
汗もびっしょりとかき、友達も心配するほどです。

 

実は通学路には、お寺の階段を上ると近い道があり、皆そこを通るのですが、その階段を登るだけがどうにもきついのです。

今までは、ほかの友達よりも早くその階段を上ることができましたし、それくらいで息が切れることもありませんでした。
ただ、最近は動悸と息切れがひどく、体もほてっています。

 

さらに、夜になるとなかなか寝付けず、朝起きると頭痛がひどいときが何日もあります。

運動不足かなと思い、腹筋や背筋をしようとするのですが、心臓が飛び出しそうなほど息切れがしてしまうのでなかなかうまくいきません。

 

特に午前中に、息切れしやすくなり、午後に入るとだいぶ落ち着いてきますが、体調が悪いときには、夕方くらいまで動悸が続くことがあります。

親も不安になっており、このままでは学校に行き続けることも難しくなってくるのではないかと心配です。

少しの運動で息切れしやすい原因は?

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少しの運動でも動悸息切れがしてしまう症状が続くときに、最初に疑われるのが甲状腺の機能低下症です。

甲状腺の機能低下症は甲状腺ホルモンが不足している状態で、体の運動機能の速度が低下します。

 

この病気になると、普段の生活の簡単な動作でも体に負荷がかかり動悸がしたり息切れがしたりして、日常生活に支障が出てしまいます。
一般的には高齢者の女性に発症しやすいと言われていますが、遺伝などの関係からどの年代でも発症する可能性があります。

この症状が進行していくと、貧血や心不全を引き起こしやすくなったり、ひどい場合には意識を失うこともあります。
治す方法としては、不足している甲状腺ホルモンを薬で補うものがあります。

 

さらに、別の原因としてあげられるのは小児貧血やWPW症候群です。
WPW症候群は先天性の心疾患で不整脈を起こす危険性があります。

この病気は心臓を動かすシステムに異常があり、時々、動悸息切れと言った発作を起こしてしまうのです。

 

ただ、あなたの症状には、午前中に特に集中力がなくなったり、動悸がしたときに体を横にするとすぐにその発作が治まったりすることがありませんか?
また、以下のどれかの症状に心当たりはありませんか?

起立性調節障害の症状2

もしそうであるなら、起立性調節障害の可能性が高いと言えるでしょう。

起立性調節障害であれば簡単に対策できるので、息切れもしにくくなるかもしれません。
詳しくは以下の記事でご紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

⇒少しの運動でも疲れてしまう「起立性調節障害」の詳しい話はこちら