「学校に行きたいけど行けない病気」
こう聞くと、そんなわがままな病気なんて無いと思いますよね。
でも実際、学校に行けない病気があるんです。
むしろ”学校に行きたいけど行けない障害”と言ったほうが、正しいかもしれません。
こういう子供たちは学校に行きたいと思うのに、朝起きると体調がすぐれないんです。
頭痛、めまい、吐き気、腹痛、立ちくらみ…気持ちの問題ではなくて、サボり癖でもなくて、体の病気が原因なんですね。
もし午前中、上でご紹介したような症状があるなら、この記事は参考になると思います。
学校に行きたくてもいけない学生さん、不安な親御さんの参考になればと思います。
学校は好きなのに、学校に行けない病気になって…
ある中学二年生の男の子はめまいや立ちくらみがひどく、もう3週間も学校に行くことができていません。
中学校1年生のときには、学校が楽しくて、部活の先輩からもかわいがられ充実した毎日を過ごしていました。
サッカー部に同時に入った同級生たちとも遅くまで練習をしていましたし、先輩たちとの合同の朝練の時も問題なく参加することができていました。
しかし、中学校1年生の終業式のあたりから調子がおかしくなってきました。
終業式で立って校長先生の話を聞いていると、だんだん気持ちが悪くなり、頭がぎりぎりと痛くなってきたのです。
めまいもひどくて、しゃがみ込んでしまったら友達や先生たちがびっくりして、そのまま保健室に行きました。
午前中の間は横になっても頭がぐるぐるしている感じだったので、そのまま家に帰って、その日は一日中横になっていました。
その日以降、午前中は特にめまいがひどくて、時間通りに朝起きることができなくなってしまいました。
2年生になってからはベッドから体を引きはがして学校に行くという感じだったのですが、特に立ちくらみがひどいときは遅刻していきました。
午後から学校に行くこともあり、担任の先生も焦らなくていいから少しずつ直していこうと言ってくれていて安心していたのですが、最近は全く学校に行けないほど体調が悪いのです。
いじめもなく友達と仲が良いのに、学校に行けない障害に…
高校一年生の女の子は昔から朝が苦手です。
布団から起き上がろうとすると必ずフラフラしてしまいめまいや立ちくらみがしてしまいます。
歩いて学校に行くことができるので、歩いて行くのですが、いつもフラフラしてしまって、友達にも心配されることがあります。
一度転んでしまったこともあるくらい、朝の通学は苦手です。
午後になると体調が良くなってくるので、帰り道は何の心配もないのですが、最近は朝のめまいがひどくなってきたような気がします。
高校一年なので、まだまだ学校に慣れるまで時間がかかるのですが、新しい友達を作ったり、授業についていったりするためには、1年生の時は大切な時期です。
きちんと学校に行って、みんなと仲良くなっていきたいのですが、朝の調子が悪いためにどうしても学校に行けないことがあります。
ただ、夜になるにつれて元気になってきて、学校に行けなかったことをとても残念に思うことがあります。
血圧は上が100で下が54くらいであり、今までは学校生活や午前中の授業に問題は何もありませんでした。
朝のめまいや立ちくらみ、そして時々ある吐き気や頭痛さえなくなればいいのにと思います。
学校に行きたくても行けない病気は、これ
めまいや立ちくらみがひどい場合に考えられるのは、一般的にはメニエール病です。
メニエール病になるとめまいのときに難聴のような状態になったり、耳鳴りがしたりします。
さらにめまいがひどくなると、乗り物に乗って酔うような感じになり、吐き気やときには胃の中にあるものをもどしてしまったりすることさえあります。
耳が聞こえにくくなる難聴の症状は、発作の度に悪くなることがあり、だんだんと聞こえない度合いや聞こえない状態が続き時間が長くなってきます。
この発作は週に1回程度から、年に数回程度の頻度で出てくることが多く、2年ほど経つと直ることがよくあります。
ただ、あなたの場合は、めまいや立ちくらみの症状が毎日だったり、耳鳴りなどがしなかったりするのであれば、ほかの病気かもしれません。
ただ、もし以下の症状に当てはまるなら…
あなたは「起立性調節障害」と呼ばれる病気の可能性が高いです。
この病気は学生のの方に本当に多くて、でも周りからは理解してもらえず苦しんでいる方が多いんですよね。
ただ、ちゃんと対策方法もあります。
そしてちゃんとした対策をして、楽になった方も多いんです。
起立性調節障害については以下の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ読んでみてください。