朝になると、起きようと思っても体が重かったり、だるかったりして、動けない・起き上がれないということはありませんか?
人によっては、目も開けられないという人もいます。
特に前の日に夜更かしをしたわけでもないのに、朝も普通に起きられないなんて、何かの病気じゃないのかと不安になりますよね。
でも実際、朝や午前中に体が重くて起きられない病気もあります。
特に、低血圧の人に多いですよ。
まずは具体的な体験談をご紹介するので、自分の症状と比較して見てください。
朝、体が動かなくて遅刻ばかり…
ある18歳の女の子は小さい頃から、朝が苦手で、一人で起きることができないほどでした。
しかし、なんとか遅刻もせずに学校に行くことができていましたし、ご飯を食べないときもありましたが、友達が迎えに来る時間までには支度を終わらせることができていました。
しかし、高校に入ってからは朝起きられないという症状が悪化し、体がだるくて動かないようになってしまいました。
耳では親が起こしている声が聞こえるのですが、あまりに体がだるいので起き上がることもできませんし、目を開けることさえおっくうに感じてしまいます。
なんとか一時間くらいかけて、体を布団から引きはがしますが、立ち上がろうとするとめまいがしたり、立ちくらみがしたりします。
自分でも、こんなに体が動かないのはおかしいと思い、運動不足が原因かなと考えました。
調子が少し良くなる午後に、運動をするのですが、ジョギングなどをするとすぐに動悸がしたり息切れがしたりしてしまいます。
そんな調子なので、何件もアルバイトをしていたのですが、すべて首になってしまいました。
あるファーストフードのお店で、週末の朝のシフトに入っていたのですが、どうしても起きることができず、遅刻してしまいました。
お店の鍵開けではない時は、店長に謝って終わりだったのですが、お店の鍵開けの時などはかなり怒られてしまい、そのまま首になってしまいました。
なんとか、この症状を改善したいと思っています。
朝、体が重いし目も開けられない…
高校三年生の男の子は卓球部で、一生懸命に練習しています。
もうすぐ、受験のために引退なので、後輩たちへの引き継ぎもあって忙しいときなのですが、朝が起きにくいという悩みを持っています。
たいてい、部活は一日の授業が終わってからなので、問題なく練習をすることができるのですが、朝学校に遅刻してしまうために、勉強の方に支障が出ています。
親は、部活に打ち込みすぎてからだが疲れて朝起きられないんじゃないのかと考えているようですが、3年に入ると試合ももうないので、そこまできつい練習をするわけではありません。
しかも、後輩の指導などを中心にした練習となるので、体的にもそこまでつらいわけではありません。
そんな中で、朝起きられないというのは自分でも不思議に思うようです。
朝起きようとすると、体が動かないし、目も開けられないのです。
ただ、気合いを入れて、無理矢理起きると、起き上がることはできるのですが、頭が痛くなったり吐き気がしたりして、その場から動けなくなってしまうことがあります。
特に、ここ一ヶ月の症状は深刻で、だんだん遅刻が常習化してきています。
朝に体がだるい・動けない原因はうつ病以外にもあって…
こういった症状が出てくると、普通はうつ病を疑われてしまいます。
学校に行きたくないために、体が拒否反応を起こしたり、だるくなったり、目も開けられないほど倦怠感を覚えてしまったりすると言うのです。
特に、何かをしたくないときに発症するうつ病のことを非定型うつ病と呼びます。
この非定型うつ病は、何か楽しいことやうれしいことがあると気分が良くなるという傾向があります。
通常のうつ病というのは周りの状況に左右されずに重い気持ちが続くものですが、この非定型うつ病の場合は、周りの状況に気持ちが左右されるのです。
しかし、この非定型うつ病は夕方から夜にかけて気分の落ち込みが強くなるという傾向があるので、午前中に特に調子が悪い場合には当てはまらないでしょう。
朝の調子の悪さやめまいが倦怠感に加えてあるなら、起立性調節障害という病気の可能性が高いと言えるでしょう。
以下の症状に当てはまるのであれば、その可能性はグーンと高くなります。
起立性調節障害の詳細については以下の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひご自身と照らし合わせてみてください。